認知症の1症例を学びました。
2017年4月2日(日)臨床に学ぶ会
プレゼンター:小口政博さん
症例:87歳、男性、認知症およびパーキンソン症による抑うつ状態
要介護3、日常生活自立度(寝たきり度)A1の患者さん。QOLの維持・増進を目的に訪問鍼灸を行っていました。経過中に抑うつ状態「目をつぶり黙り込んで、呼びかけに返答しない」が現れた為、前腕部・頭部・顔面部にローラー鍼、腹部に温灸器にて刺激を加えました。治療後、表情が穏やかになり言葉での応答ができるようになっています。
ローラー鍼による刺激で脳血流が増加したと思われる症例でした。
認知症とツボ刺激
認知症には
中核症状「記憶障害・見当識障害・判断力の低下・実行機能障害」
周辺症状「抑うつ状態・依存・不安・攻撃的行動・幻覚・妄想・睡眠障害・ 徘徊」
があります。
ツボ刺激は
鍼を刺すことなく、撫でる程度の弱い刺激で皮膚を摩擦する手法で行います。
周辺症状の改善・QOLの向上に期待ができます。
プレゼンター:佐野仁さん
症例:53歳、男性、腰の痛み
4年前から徐々に増悪した腰痛が、1年前に激痛になり、ヘルニアと診断され3か月入院しました。退院後、腰痛で入院をしたことがショックで心療内科にかかっていました。現在、自動車から降りるときが痛み、また入院になるのかと考えてしまい不安な患者さんです。
長引いている痛みがストレスになっている症例でした。