起床時から頚が動かせない20代女性

症例:20代女性
主訴:頚が痛くて動かせない
                              
現病歴:昨日、くしゃみをした瞬間、頚に痛みを感じた。痛いので、自分でマッサージをして就寝した。痛みで目が覚めることはなかった。今朝、起床時から、頚が痛くて動かせなくなった。

現在、頚に少しでも力を入れるとズキンと項部が痛む。振り向いたり、飲み物を飲むと増悪し、右側の肩上部と肩甲骨の内側、前胸部につっぱるような痛みが放散する。痛みが出ないようにじっとしていれば楽。荷物を仕分ける仕事をしているので支障がある。早く治したい。

治療と経過:「頚椎捻挫(いわゆる寝違い)」と推測し、頚椎傍ら圧痛点、天柱、下風池、扶突、全身調節、等のツボを使い、1週間に3回鍼灸治療を行い90%緩解した。

頚椎捻挫(いわゆる寝違い)の特徴
X線検査に異状なく、起床時より項部、後頭部、肩部の鈍痛と頚椎の運動制限をきたす急性の疾患で、筋・筋膜性の痛みを生じたものです。

頚椎捻挫はいわゆる寝違いのほか、スポーツや交通事故などの外傷で多くみられ、筋、靱帯、椎間板、椎間関節の痛みを生じます。

 

2018年04月06日